現在は理系とは程遠い仕事をするサラリーマンです。こんな私も大学そして大学院時代は理系学生として研究を行っていました。
工学系の研究室でセンサーの試作→実データの取得→データ処理アルゴリズムの研究をしていました。実データの取得ではセンサー回りの制御プログラム、データ処理アルゴリズムでは日々新たなアルゴリズムを考えてはそれを実現する処理プログラムをC言語でプログラミングする日々。
当時(2000年代前半)の工学系研究室と言えば、研究室サーバはSolaris等のバリバリのUNIX系。一方で個人PCはDOS/V機にLinuxを入れてNISでユーザ管理して各PCのリソースを共有して使用。重い処理する時には他の人のPCのリソースも使わせてもらう、的な。学会発表でPowerPointが必要な時にはVMWareにインストールしたWindowsで作業。それ以外は全ての作業をLinuxで完結させていました。
一番使っていたソフトウェアは勿論エディタ。当時の私はEmacs派。プログラミングは勿論、メールはMew、論文執筆はLaTeX、文献管理はBibliographyとたいていの事はEmacsで済ませてました。設定ファイルはちょっとした変更はさすがにviでしたが、本格的にいじるとなるとやっぱりEmacs。多分、一日の8割くらいの時間はEmacs使ってたんじゃないですかね。
余談になりますが、Emacs派 vs vi派なんてよく言われますよね。でも当時の学生はまずはEmacsだったんじゃないですかね?今になって思えばEmacsもそれまでWindowsしか知らなかった学生にとっては相当とっつきにくいものですが、viのとっつきにくさといったらその比では無い気が。モードを切り替えながら使うなんて、コンソールで作業するなんて想像もつかないWindowsに慣れた身にとっては全く意味不明な仕様でしょう。なんとなく、まずはEmacsから入って、動作が重いとかなんとか適当な理由をつけつつも、なんとなくvi使ってる方がかっこいい、的な感じでviに乗り換えていく人が多かった気がします。
さて、そんな日々を送る中、研究室の古いSolarisサーバもそろそろ現役引退の時期。お金も大してない研究室でしたので、新たなSolarisサーバなど高嶺の花。だからこそ古いサーバをだましだまし使ってきたのですが、さすがに限界。てなわけで研究室の予算でも手が届くDOS/V機にLinux入れて新サーバにするか、と提案してみたのです。当時の記憶メディアと言えばHDD。回転機器は壊れやすいの法則に従って、それなりにPC経験ある研究室メンバーの相当数がHDD破損経験あり。市販PCのHDDなんかで大丈夫かいな?という思いもあって、RAID構成のDOS/V機でサーバ構築することとなりました。Web/Mail/ファイルサーバその他もろもろをLinux PCに移行するという素人である私にとっては大プロジェクト。相当苦労しましたが、今になって思えば良い思い出ですね。
それから約20年。会社に入ってからはWindowsしか触らない日々。
ところが、ふとしたきっかけからPythonでも勉強してみるかと一念発起。昔の思い込みもあり、「プログラミングするならLinuxだろう」と遊び用にChromebookを購入。昔の記憶を頼りにコマンドを打ってみたり、色々遊んでみたり。
そんな日々の格闘を備忘録がてら残してみよう、もしかしたら世界中に一人くらいは私と同じ問題に突き当たっている人がいて、この備忘録が役に立つことがあるかも知れない。そんな思いでブログに記録を残してみようと思います。
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